焼き菓子には沢山の種類が存在しています。それも国ごとにいくつかの種類が存在しているのです。普段どこの国の焼き菓子か意識することは少ないでしょう。それぞれの焼き菓子の特徴には発祥となる国の特徴が含まれていたりもします。
そこで今回は、焼き菓子の代表的な種類を国別でご紹介いたします。焼き菓子は好きでもどこの国のものかご存じないという方は、ぜひ参考にしてください。
フランスの代表的な焼き菓子の種類
まずはフランスの代表的な焼き菓子の種類です。主な種類としては以下が挙げられます。
マドレーヌ
貝殻の形をした焼き菓子がマドレーヌです。非常に有名ですので、知らない方はいないと言っても過言ではないでしょう。形の可愛らしさだけでなく、バターの風味がふわっと感じられる上品さが人気の理由です。レモンなどのピールをアクセントにしているタイプのものも存在しています。コーヒーや紅茶との相性も抜群です。
フィナンシェ
フィナンシェは、アーモンドプードルと焦がしバターとを使って作られる焼き菓子です。フィナンシェというネーミングは金融家という意味ですが、それは形状がまるで金塊のようであることが由来とされています。マドレーヌと共通する部分も多いため、混同してしまっている方も少なくありません。ですが、見た目だけでなく使用されている素材などに関しても異なっているので、一度味わってみればまったくの別物であることがわかるでしょう。
マカロン
ここ数年で非常に注目を集めたマカロンもフランスの焼き菓子の一種です。地方によって特徴が異なりますが、表面がつるつるとしている生地である「マカロン・パリジャン」が代表的なものとなります。フレーバーや色のバリエーションが多く、見た目と味の両方で注目を集めやすい焼き菓子です。
ドイツの代表的な焼き菓子の種類
ドイツを発祥とする代表的な焼き菓子は以下となります。
バウムクーヘン
バウムクーヘンは、知名度が非常に高い焼き菓子といえるでしょう。名称ですが、バウムは「木」でクーヘンが「ケーキ」という意味ですので、直訳すると木のケーキとなります。その見た目がまさに木の年輪そのもののように見えることから名付けられたと言われています。
日本においては気軽に食べることができる焼き菓子ですが、本場ドイツでは製造する菓子店や製法が定められていることにより、お祝いなどの特別なタイミングでしか食べない高級な焼き菓子という位置づけです。そのため日本でも、贈り物などのギフトとして選ばれることが多いのです。
シュトーレン
シュトーレンは、ドイツで昔から愛されている焼き菓子です。パン菓子と呼ばれていたりもします。生地にはバターをたっぷりと入れ、ナッツや洋酒に漬けたフルーツなどが散りばめられているというのが特徴です。表面は砂糖が振りかけられているため、まるで雪の振りはじめのような美しい見た目になっています。
薄くスライスしたものをクリスマスの少し前からじわじわ食べすすめていくというのが伝統です。作った直後から、ドライフルーツの味わいが生地に溶け込んでいくため、徐々に味わいが変化します。
アプフェルクーヘン
アプフェルクーヘンは、ドイツの家庭でよく食べられているりんごを使った焼き菓子です。生のりんごを生地で包み込んで焼く、アップルパイのようなものです。レーズンやくるみを混ぜるなど、アレンジをすることも多いです。
イタリアの代表的な焼き菓子の種類
イタリアにも焼き菓子はいくつも存在しています。代表的な焼き菓子の種類は以下のとおりです。
ビスコッティ
ビスコッティは、2度焼きをするというというのが最大の特徴である焼き菓子です。棒状に伸ばした生地をまずは焼き、一度オーブンから取り出してそのままカットします。その後すぐに再び焼き上げて完成となります。イタリアでは、クッキー全般をビスコッティとよんでいたりもしますが、正確には2土焼いている焼き菓子がビスコッティとなるでしょう。
パネトーネ
イタリアでクリスマスに食べられている焼き菓子がパネトーネです。黄金色が特徴的な生地に、オレンジやレーズンなどのフルーツを練り込んで焼き上げます。しっとりとした食感が美味しさの理由です。
まとめ
フランスやドイツ、イタリアなど、各国を代表する焼き菓子が存在しています。普段何気なく食べている焼き菓子も、いずれかの国で発祥しているということを再認識できたことでしょう。味や使用されている素材も、国ごとに特徴的です。これからはどの国の焼き菓子か意識してみると味わい深く楽しむことができるでしょう。ぜひ、焼き菓子を買う前には思い出してみてください。
「株式会社フェアベール」は、横浜市港南区丸山台にある洋菓子店です。1987年創業で、30年以上皆さまに愛されるスイーツを販売しております。オリジナルのものをはじめ、多くの焼き菓子を取り扱っております。その他にもケーキなども取り扱っておりますので、洋菓子をお求めでしたらぜひお気軽にお越しください。